ピクシス家の令嬢。
セーラ・ピクシス
家庭教師の仕事に申し込んだことで出会った少女。
身体が弱く外に出られない彼女の為に、家庭教師として、いろいろと教えていくこととなった。
普段は執事のグスタフとインコのメビウスしか話し相手が居ない彼女。
以前はとても仲の良い兄も居たのだが、彼女が12歳の時に失踪してしまっていた。
話し相手の少ない彼女にとって、家庭教師の時間はとても新鮮で楽しい時間だった。
家庭教師を通じて、少しづつ心を通わせていく二人。
しかし、兄との繋がりでもあり、貴重な話し相手であるインコのメビウスが死んでしまったことで、彼女は自暴自棄になってしまう。
彼女の病気である心房中隔欠損症は、みつめてナイト世界の医療では治療することができない。
セーラの言う通り、病気が治る見込みは薄いし何時まで生きていられるかもわからない。
生きていても辛い事しかないと嘆くセーラ。
そんな彼女にグスタフは自身の過去を話す。
確かに辛い事は多い、それでも生きなければならない。
辛いことを乗り越えたから今は生きる楽しみがある、それはセーラの笑顔を見る事だ、と。
グスタフ(と主人公)の必死の説得はセーラの心に届いた。
生きることに前向きになったセーラ。
ある時、彼女は本で読んだ花の話をする。
本に書いてあったクラシスの花、それは難病にも効く奇跡の花。
現実には存在しない花だが、あったらいいなと羨望するセーラ。
そこで主人公はセーラに言う「クラシスの花はある、見つけてみせる」と。
勢いで言ってしまった主人公。
だが、妖精のピコはクラシスの花を知っているという。
クラシスの花を手に入れ、薬を調合しセーラに渡す。
そんな二人の幸せな時間も、外国人排斥法によって突然終わりを迎える。
迎えた旅立ちの日。
END
余談
残念ながらクラシスの花に病気を治す効果はない。
それはセーラもわかっていたと思う。
数年後に主人公が迎えに来たとしても、セーラと再会できる可能性は低い。
それでも、主人公が見つけセーラに渡した勇気の花。
その奇跡を信じてもいいのではないだろうか。
ⓒKONAMI. ⓒRED.
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