みつめてナイト ノエル・アシェッタ

謎の女ノエル

ノエル・アシェッタ

ノエル・アシェッタ
ドルファンに来て三年目の秋、主人公はテディーとデートの待ち合わせをしていた。
そこに現れた謎の女性

ノエル・アシェッタ
ノエル・アシェッタ

主人公は彼女の事を知らないが、彼女は主人公をよく知っている様子。

ノエル・アシェッタ
ノエル・アシェッタ

なんとなく彼女に惹かれてしまう主人公。
当然だがテディーは怒って帰ってしまった。

ノエル・アシェッタ

それからは、度々ノエルとデートをするようになった主人公。

ノエル・アシェッタ
ノエル・アシェッタ

相変わらず謎の多いノエルだが、何故か惹かれてしまう魅力がある。

ノエル・アシェッタ

彼女も主人公に好意を持っているようだ。

しかし、出会いと同様に別れも又突然にやってくる。

ノエル・アシェッタ
ノエル・アシェッタ

旅に出ることになったノエル。

ノエル・アシェッタ
ノエル・アシェッタ

最後にもう一度会いに来てほしい、それが彼女との約束だった。

そして迎えた約束の日。
ピコにせっつかれながら、待ち合わせの場所に向かう主人公。

ピコ

そこに待っていたのは…

ピコ

ノエル…ではなく主人公の相棒である妖精のピコ。
彼女がノエルの体を操って主人公の前に現れていた(ノエルは身体を利用されていただけ)

ピコ
ピコ
ピコ

ピコと主人公の出会い それは

それは…

ピコ
ピコ

主人公とピコは出会っていない?

ピコ
ピコ

ピコは初めから存在していなかった。

主人公の心が作り出した幻の存在。

ピコ
ピコ

しかし、ピコにも変化が訪れる。

ピコ
ピコ

人間に必要なのは、現実の人との交わり。

ピコ
ピコ
ピコ
ピコ

ピコとばかり関わっていては、何時まで経っても他人と深く関わることは出来ない。

ピコ
ピコ

そして、消える前にピコではない存在として主人公と接したかった。

ピコ
ピコ

ピコが最後に聞きたかったこと。

ピコ
ピコ
ピコ

ⓒKONAMI. ⓒRED.


余談
ここからは人によって解釈が分かれるので、あくまで僕の考えとしてお読みいただきたい。

・ピコ、ノエルのシナリオ
他のキャラクターのシナリオとは別枠だと考えている。
確かにピコが他人には見えないという描写はあったのだが、それにしてはピコが妖精として独立して動いているように見えるし、主人公だけではできない働きをしてくれている。
つまり、ノエル攻略時だけ「ピコ=幻」であり、他キャラ攻略時は「ピコ=妖精」という解釈で良いと思う。

・ピコが生まれた経緯
ピコが生まれた時 主人公は自分の事が嫌いだったのだと思う。
傭兵をやっている自分、そういう生き方しかできない自分、孤独で人と関われない自分。
そんな自分に対する負の気持ちから生まれたのが、ピコなのではないだろうか。
そういう自分を肯定してくれる存在として。

・ピコの告白
これはときメモなどの恋愛SLGが流行していた事への警鐘であり、アンチテーゼ。
開発者からのメッセージだと思っている。
作り手としての危惧、そして恋愛SLGというジャンルの未来へのメッセージ。
これは憶測でしかないが、
ときメモなどの恋愛SLGが生まれたのは、やはり現実の人との関り、異性との恋愛経験をベースに生まれたのだと思う。
「恋愛ゲームだけをプレイして現実の恋愛を経験していない人には、素晴らしい恋愛ゲームは作れない。」
将来恋愛ゲームを作る若者に向け、現実の恋愛も経験してほしいというメッセージだと思っている。

・「あたしとキミって本当の恋人になれたのかな…?」
これは「君は自分の事を好きになれたのかな?」という問いだと思う。
自分の事が嫌いだった主人公が、ピコというもう一人の自分と恋人になる。
それは自分で自分の事を好きになる、自分を受け入れ肯定するという事に他ならないと思う。

・まとめ
ノエルのシナリオは、ノエルとの恋愛というよりは開発者からのメッセージが色濃く感じられる。
その為今までのヒロインとは全く別の存在であるので、最後に紹介させていただいた。

あなたはどう感じただろうか。
不快に思う方も居るかもしれないが、それはお説教をされていると感じたからかもしれないし、痛い所を突かれたという気持ちがあるからだと思う。

しかし、開発者の方が言いたいのは説教ではなく、ゲームも素晴らしいが現実はもっと素晴らしい、良いゲームを作るには良い現実を経験すること、という前向きなメッセージだと思っている。
そしてなにより、他人に好かれる前にまず自分で自分を好きになり肯定することの重要性、それを伝えたかったのだと思う。


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