・D29年3月1日(3年目の3月)
大型のハリケーンがドルファンに上陸。
人々は家に籠り、町は静まり返っていた。
その嵐の中を、ドルファン城に向けて突き進む一団が居た
これを最後の機会と見たヴァルファバラハリアン軍団長デュノス・ヴォルフガリオは、残った僅かな兵を引き連れドルファン城へ特攻を仕掛けてきた。
ヴァルファバラハリアン八騎将の大将、破滅のヴォルフガリオ。
その素性は現国王の兄であり王家の血を引くもの。
しかし、元王族が相手でも道を譲ることはできない。
むしろ傭兵である主人公だからこそ、彼を止めることができる。
ヴァルファ軍団長だけあって、かなりの使い手のヴォルフガリオ。
しかし、主人公とて徒に三年を過ごしてきたわけではない。
死地に身を置きながら己を高めた三年間。
この三年で騎士としても大きく成長をしていた。
勝負は決し、止めを刺そうとした その時…
こうして戦争は終結した。
しかし、一息つく間もなく届いた果たし状。
待っていたのは彼女。
ヴァルファバラハリアン八騎将最後の一人、隠密のサリシュアン。
主人公に強く惹かれながらも、剣を向ける事しかできないライズ。
今までそうやって生きてきた、そういう生き方しか知らない、悲しい血の運命。
しかし、彼女はまだ若い。
違う生き方を見つける時間は十分にある。
彼女の父が言っていたように、普通の女の子として。
戦争で大きく活躍した主人公も所詮は外国人の傭兵。
外国人排斥法によって国外退去となる日は迫っていた。
そして迎えた旅立ちの日。
主人公に言われた事、父親の遺言、そして自分自身の気持ち。
ゆっくりと考えたライズ。
彼女が出した結論、それは新しい自分を見つけたい。
自分一人ではなく、主人公と二人の手で。
二人の明日を見つけること。
一人では難しくても、二人ならきっと明日を見つけることができるだろう。
END
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