光と都子

共通点の多い光と都子について。

光と都子

二人の共通点は多い。

・幼馴染
・家が隣(だった)
・最初から主人公のことが好き
・小さい頃に主人公から貰った物を宝物にしている。(指輪、ボタン)

陽ノ下光

一見似ている二人だが、光と闇(みや)という名前の通り全く対極のキャラである。
と言うか、都子は光、そしてときメモシリーズ全体へのアンチテーゼから生まれたキャラではないだろうか。

都子のアンチテーゼ

都子はときメモシリーズのお約束を多く持ちながら、それを否定するキャラでもある。
攻略前はときメモ伝統の好雄キャラである都子だが、攻略対象になると女の子の情報や評価を一切教えてくれなくなる。
これは「好雄のように便利な人など現実には居ない」と言う意味が込められているのかもしれない。

好雄

そして、女の子を傷つけ爆弾が爆発しても、都子には全く影響がない。
ときメモと言えば爆弾処理ゲームなのだが、それも否定している。

大倉都子

ときメモのお約束を持ちながら、ときメモの当たり前を否定していく都子。
それはシステム的な面だけでなく彼女の告白にも色濃く表れている。

あたしが好きなのは思い出の中の男の子じゃない

都子の告白の言葉の一つ。

大倉都子

光と主人公は小さい頃の思い出を大切にし、その延長線上にある恋人関係とも言える。

陽ノ下光

しかし都子は、思い出は思い出として大切にしながらも、思い出の男の子だから好きなわけじゃない、とはっきり言っている。

小さい頃の宝物も、光の指輪は戻ってきたが都子のボタンは見つからないままである。
そして、新しい宝物を貰った。
このエピソードは、都子が「思い出の男の子」に一度失恋をし「今の主人公」に恋をしたという表現だと思う。

大倉都子
大倉都子

共通点の多い二人だが全く違う結論を出した都子と光。

勿論、光と都子どちらが正しいという話ではない。
ただ、ときメモをプレイして「自分にはこんな幼馴染が居ないから…」と思ってしまった人へ「幼馴染じゃなくたって素敵な恋人にはなれるよ」と伝えるキャラ、それが都子なのかもしれない。

©2009 Konami Digital Entertainment / ©2010 Konami Digital Entertainment


コメント

  1. 主人公が原因でヒロインとの関係が一時的に疎遠になっていた。
    そういう意味では都子は光だけでなく詩織とも共通点があると思います。
    4:お弁当イベントにおける失言
    2:突然の引っ越しによるお別れ(最もこれは主人公自身の咎ではない)
    1:詩織に対する劣等感から関係が希薄に

    思い出話に花をさかせるイベントが数点あることからも、初代の詩織と主人公との関係は元々は光たちや都子たちと同じくらい仲良し幼馴染であったと推測できると思います。
    成長するに連れ完璧超人になっていく詩織に対し主人公はずっと凡人のまま。
    システムの都合でゲーム開始初期の詩織が主人公に対してやたら冷たいですが、元々好意を持っていた相手から急に疎遠にされ傷ついた過去ゆえの振る舞い、と解釈することもできる。
    高校生になった途端急に主人公が積極的になったので嬉しさよりも「急にどうした」という警戒のほうが強くなるのも当然なんですよね。

    そう考えると主人公と離れること無くずっと幼馴染のままで居られた都子はとても幸せではあるんですが、都子の場合主人公とずっと一緒にいるために『普通でい続けなければならない』という抑圧が強すぎた為に暴走して闇化してしまったわけで。
    その本質は主人公のパラメータがどんなに低かろうが、どれだけ爆弾が炸裂しまくろうが一切お構いなしなほど主人公が好きすぎて、それ以外は一切眼中ナシってくらいぶっ飛んでる。
    普通であれば愛が重すぎて彼女を受け止めきれる人はそうそういない。

    もし詩織が才能を開花させず普通の女の子であろうと自身を抑圧し続けていたら、ヤミ詩織が誕生していた、のかもしれないですね(好感度最低状態のブチギレ詩織でお腹いっぱいですけどw)

    • 幼馴染と言えばやっぱり詩織ですよね。
      実は当初は「光と都子と詩織と皐月」という文章にしようかと思っていたのですが、ちょっとわかりにくくなりそうだったので、対照的な二人に絞った現在の形になりました。

      あとは、ドラマシリーズの内容を含めていいのかどうかも迷いました。
      「旅立ちの詩」だと、詩織と主人公の幼い頃の関係が細かく描写されていたり、二人の思い出の品があったりするのですが、本編とはいろいろ違うので、どう考えていいのかなぁと。

      本編だと完璧を求め冷たい印象になってしまう詩織ですが、主人公の可能性を信じて、自分を磨き続けたのだとしたら、実は主人公に対する思いは他の2人に負けず劣らず強い…のかもしれません。

      • 初代はキャラの背景に想像の余地を持たせるため、バックボーンを掘り下げるようなイベントはごく少数にとどめてましたしね。幼馴染である詩織ですら例外でなく。
        一応オープニングで主人公が詩織と自身とを比較して「俺と比べて月とスッポン」と断言してる事から詩織に対して少なからぬ劣等感を持っている設定のは間違いないかと思います。
        育成によっては一流大学に満点合格する程の学力と同時にインハイで優勝出来る位の運動能力を身に着けられる訳ですから、凡人に甘んじてる主人公を長年歯がゆく思い、それがあの「一緒に帰って友達に噂とかされると恥ずかしいし…」に繋がったのかと。

        ときめきの放課後だと幼馴染ならではのイベントが豊富にあるし、この辺の要素は都子に継承されてるのかな。
        デレ子状態の時にちょいちょい詩織が好みそうな選択肢が出る(大体バッチリ評価)辺りからも意識はしてたんじゃないかと勝手に思ってます。

        憧れの人+完璧超人要素を受け継いだ皐月先輩
        幼馴染で主人公を最初から好きという要素は光を通して都子に
        そうして初代からの要素を受け入れつつも全肯定ではない、まさに本家シリーズの集大成のキャラですよね都子は。