お正月と言えば、なんとなく百人一首のイメージ。
百人一首自体はあまり詳しくはないのだが、思い出深い歌が一つある。
たち別れ いなばの山の 峰に生(お)ふる
まつとし聞かば 今帰り来む
詳しく知りたい方は解説サイト等を見てみて欲しい。
ざっくり言うと「あなたが待っていると聞いたなら、すぐに帰ってきます」というニュアンス。
「待つ」と「松」が掛かっていてオシャレ。
昔の話だが、その時お付き合いしていた人と若干疎遠になった時期があった。
険悪な仲と言うわけではないのだが、お互いにどことなく気持ちが離れていくような感じ。
このまま自然消滅になるかな…という空気だったが
きちんと考え直してみると、まだその人のことは好きだったので、そのまま終わりにしてしまいたくはなかった。
とはいえ、素直に気持ちを伝えるのは難しい。
そこで、この歌を借りて自分の気持ちを伝えてみた。
結果、また仲良くなることが出来た。
まあ暫くしてその方とは別れることにはなったのだが、あのまま自然消滅してしまうよりはずっと良かったと思う。
素直に気持ちを伝えられない時に、和歌を借りて気持ちを伝えてみるのもいいかもしれない。
もちろん、相手が意味を知っているのが前提だけど。
文明が発達した今より、昔の人のほうがずっと気持ちを伝えるのが上手に思える。
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