ネオアトラス1469から入った人にお勧めしたい初代ネオアトラス

ネオアトラスシリーズ最新作 ネオアトラス1469(以下1469)
vitaで発売されPc,switchとプレイできるハードも増えた。
1469がシリーズ初だという人も居るかと思う。
そういう人にこそ初代ネオアトラス(以下初代)をお勧めしたいと思う。

ただ、個人的な思い入れは別として
1469に比べると初代はシステム周りがかなり不便である。
1469の快適なシステムになれた人にとってはストレスを感じる部分も多い。
その辺りをきちんと説明したうえで、初代の魅力を紹介したい。

因みに初代ネオアトラスはPSアーカイブで配信中。

まずは1469と比べて不便な点

・船は使い捨て
修理コマンドが無いので船は疲労度が貯まれば買い替えるしかない。
一応太陽が回れば疲労度が若干回復するのだが、基本は使い捨てである。
特に序盤は船の耐久が低いので頻繁に買い替えることになり手間がかかる。

・調査対象物に飛べない
これは1469に慣れているとかなり不便に感じる所。
1469では調査派遣に送る際は調査先のリストが出せてその中から選ぶだけなので楽チンだ。
初代は調査対象を地図上で直接選択しなければならない。
ジャンプ機能などもないので、スケールが小さい対象などはピンが必須。
その為1469では余り使わないピン機能をフル活用する必要がある。
そしてピンの数にも限りがあるのでピンが足りなくなる…

・貿易関係の不便さ
休止はないので在庫が切れたら貿易を廃止するしかない。
一旦休止しておいて在庫が復活したら再開できる1469と比べると貿易航路の管理が面倒。
二次産物三次産物が絡むルートだと組みなおすのも大変。
海賊が出たら退治するまで休止、といったこともできない。
又、産物検索などもないのでここでもピンを使うことになる。

・探検航路の自動設定機能がない
1469では探検航路の終点さえ指定すれば自動でルートを作ってくれる。
初代はその機能がないので一点一点指定していかないといけない。
序盤は良いが後半になると結構手間である。
航続距離の残りも表示されない。

・金ジデールは無い
浮遊物は自力で探すしかない

良いとも悪いともいえる点

・調査派遣のリボンが消えない
1469では調査しても何も起こらない場所はリボンが白くなる。
初代にその仕様はないので、どこでも何度でも調査できる。
これは解り易くて良いという意見もあれば、謎解きの楽しさが減ったという意見もある。

・序盤の難易度が高め
海の司教、封印石など対処方法を知らないと辛いイベントが序盤に用意されている。
初見殺し的な要素ではあるが、やりごたえがあるともいえる。

ここからは初代の魅力

・イベントの分岐が豊富
ネオアトラスの根幹ともいえる「信じるor信じない」システム。
探検航海の結果や調査派遣の報告、噂バルーンなどで度々選択を迫られるこのシステム。
これを最大限に活用しているのが初代である。
最初に届く国王からの親書すら「信じない」を選ぶことができ、この選択一つで目的地が変わってしまう。
又、ジパングは金の国だという噂を信じれば黄金の国ジパングに、その噂を信じなければ貧しい灰の国ジパングに、噂自体を無視すれば???の国になる。
イベントの分岐が豊富な為、プレイする度に新しい発見がある。

・絵文字石板、聖牛イヴラークなどの謎解き
暗号解読のような楽しさがある絵文字石板
そして暗号を解読した先にある聖牛イヴラーク
謎解きが難しい分、イベントをクリアした時の達成感は強い。

・四つの世界の形
1469でも世界観は四つあるのだが、初代の特殊世界観はネオアトラスの魅力である「自分だけの世界地図」というシステムと深く結びついている。
例えば像亀蛇の三獣世界観
ジパングを目指して探検を進めていくと、ユーラシア大陸の中央に現実の世界には無い大きな河ができてくる。
河を上るにつれてイベントが進み、最終的に大きな蛇の形をした河が地図に現れた時の感動はいまでも忘れられない。
イベント、地図、世界観、全てのシステムが繋がって出来る自分だけの世界。
これが初代最大の魅力である。

繰り返しになるが、初代のシステムは1469からするとかなり不便である。
しかし、未知の大陸を発見し、調査し、世界の謎を解き自分だけの世界を作る。
その面白さとワクワク感は未だに初代が一番だと断言できる。

本当は初代のリメイクが出てくれば良いのだが、今の所その望みは薄いので
1469でネオアトラスの世界に入った人に、ネオアトラスの神髄とも言える初代をお勧めしたい。

コメント