それは夏の合宿での出来事だった。
夏合宿の最初は、部活に入ったことを後悔していた彼女。
そしていつものように、彼女の身に不運な出来事が起こる。
練習が終わって手を洗おうと蛇口を捻った途端、水が噴き出しびしょ濡れになってしまう二人。
しかし、美幸の口から出た言葉は「面白かった」不運に見舞われたにもかかわらず、楽しいと思えた。
これは彼女にとって、大きな変化だった。
自分一人では、ただの不幸な出来事。
でも、二人一緒なら楽しい思い出にすることだってできる。
「ひとりより一緒がいい」
彼女ははっきりと、主人公を必要とし始めていた。
©KONAMI
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