美幸の重要イベント、修学旅行。
二年の秋の修学旅行。
この頃になると、彼女から積極的に誘ってくれることも多くなっていた。
相変わらず不運は降りかかるものの、以前のように諦めは感じられない。
彼女本来の明るい性格が、存分に発揮されるようになってきていた。
修学旅行も終わりに近づいた夜。
美幸と一緒に散歩をしながら、旅の思い出を振り返る。
修学旅行でも沢山の不運に見舞われたが、一緒に居たから楽しめた。
ここで突然ナーバスになってしまう美幸。
人前ではいつも明るい彼女が、初めて見せる暗い表情。
ここでの美幸の心情はどのようなものだったのだろう?
受け取り方は様々だが、自分はこう思う。
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この修学旅行と、主人公と出会ってからの今までを思い返した美幸。
そんな彼女に、ふと不安な気持ちがわいてくる。
「美幸の不運に愛想をつかし、いつか離れていってしまうのではないか。」
今が楽しいからこそ、それを失う事への恐れ。
いつからか期待しない生き方をしてきた自分、今は期待してしまっている自分。
だから、何時ものように諦めてしまおう。
諦めてしまえば、期待しなければ、きっと楽になれる。そう囁く弱い自分。
でも、離れたくない、離したくない、そんな心の葛藤。
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それでも、きっと彼女は選んだのだ。
もう諦めたりはしない、と。
©KONAMI
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