風真くんが好き?
GS4のメインキャラである風真くんだが、結構好き嫌いが分かれるキャラだと思う。
個人的には柊くんの次に好きなキャラなのだが、苦手だと言う人の意見も理解できる。
理由は様々だが、一番大きな理由としては「風真くんと結ばれる為には、風真くんの理想のマリィになることが必要」と感じてしまうからではないか。
マリィに対する思いが強すぎる故、理想のマリィを求めていると感じる場面は確かにある。
テストの点数に対する反応などで苦手意識を持ってしまった人も居る事だろう。
しかし、この部分は風真くんの事情を考えれば仕方ない面もある。
お前は俺の…
風真くんの逆転告白の印象的な言葉「お前は俺の全部です」
これは決してオーバーな表現ではない。
小さい頃に好きだった女の子マリィ。
そんな彼女と突然引き離され、知り合いも居ない、言葉も通じない海外での生活が始まる。
幼い風真くんにとって、遠い日本にいるマリィの存在が唯一の心の支えだったのだろう。
幼い頃の恋心、イギリスで思い続けた日々、再会してからの高校生活。
文字通り、物心ついた時から、彼にとってはマリィが全部なのだ。
全部でした。
そんな風真くんと対照的に、マリィは風真くんのことをそこまで詳しくは覚えていない。
風真くんのほうも、思いが強すぎるあまり風真くんの中で理想のマリィが大きくなりすぎてしまった感もある。
このまま二人が付き合うのも良いのだが、お互いの思いの差が、高校三年間ではまだ埋まっていないのではないかとも感じる。
気持ちの大きさに対するすれ違いから、風真くんから離れてしまったマリィ。
それでも諦め切れない風真くん。
逆転告白は、そういった世界線の二人だと思う。
そして、最後まですれ違いは埋まらなかった。
その先の二人
ただ、この二人の物語がここで終わりだとは思っていない。
むしろ、ここからが始まりなのではないか。
風真くんは、一度失恋することによって、思い出の中の理想の女の子ではない、等身大のマリィを見ることが出来るようになるはずだ。
マリィはマリィで、特別扱いではなく、他の女の子と同じような一人の女性として風真くんと接することで、改めて風真くんの魅力が見えてくるかもしれない。
思い出から卒業した先にある二人の関係。
数年後に二度目の告白で結ばれる二人。
そんな未来もあるのではないだろうか。
終わりではなく始まり、その先が見たくなる告白。
だからこの告白が一番好きだ。
余談
風真くんからは、今までのときメモシリーズ(GSではなく)の幼馴染の要素を感じる時がある。
マリィに対する理想の高さはときメモ1の藤崎詩織。
小さい頃に好きだった人と急に離れ離れになってしまった境遇はときメモ2の陽ノ下光。
そして、ときメモ4の大倉都子。
実は一番都子が風真くんに近いのかもしれないとも思う。
©2021 Konami Digital Entertainment
コメント