クリアしてから随分時間が空いてしまったが、感想を書き記したいと思う。
ストーリーのネタバレがあるかもしれないのでご注意を。
ネガティブな内容も含まれます。
短い言葉で表現すると「システムは過去最高、ストーリーは好みによる」
システム
今作の特徴である魔物カードシステムのお陰で、シリーズ最高に雑魚戦が楽しい。
過去作の不満点を解消できていたこのシステムは、とても良かったと思う。
ただ、主人公が特殊な力を持っていたから出来たシステムであるので、次回以降はどうなるのだろう。
また違った形で、雑魚戦を楽しめるようにしてくれると嬉しいのだが。
あとは、戦闘に入る際のロード時間がもう少し短くなれば言うことはない。
ストーリー
VoCと言えばストーリーも大きな魅力の一つ。
前作「できそこないの巫女」のストーリーがかなり良かっただけに、結構期待してプレイしたのだが、正直やや拍子抜けではあった。
ムービーの数で、あと何章ぐらいで物語が終わるかだいたいわかるのだが、後半に近づいてもストーリーが進展せず、盛り上がっていく感じが無かった。
一つ一つのエピソードはよく出来ているのだが、全てが点であり線になって繋がっていかない。
しかし、よくよく考えてみればそれも当然ではあった。
「ドラゴンの島」「できそこないの巫女」と、今作「囚われの魔物」は趣が全く違う。
アルエたちの旅は、最初から目的の無い旅だからだ。
・旅の目的
一応、星空を見るという目的はあるものの、それは目的と言うより口実である。
序盤早々に復讐を達成してしまったアルエ。
帰る場所もなく守るべき人も居ない彼女にとって、復讐という目的を失った先には、何もない。
だからこそ、星空を見るという口実を作って、旅をすることにしたのだ。それはルゴールにとっても同じ。
つまり、旅をすることそのものが目的と言えば目的。
「できそこないの巫女」が勇者が世界を救う冒険アニメだとすれば、「囚われの魔物」は高校生が仲間たちと過ごす日常アニメ。
冒険アニメだと思ったら日常アニメだったので、少し面食らってしまったが、そもそもテイストが違うと考えれば、まあ納得できる。
まとめ
戦闘はシリーズで一番楽しかったし、石川由依さんのボイスも素敵なので、ストーリーが合う人なら満足できる作品。
シリーズ作品として順調に成長していっているようなので、この先もどんな作品が生まれるのか、期待して見守りたい。
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